神社にて5
猫に逃げられてしまったので、再び境内の側に戻ると、すでに子供たちの姿はなかった。
だいぶ日も傾いてきたので家に帰ったのだろうか。
先ほど高みへと逃げ込んだ茶トラ柄のぶち猫は、少し低いところへ下りてきていた。
しかしまだ警戒しているのか、私に気がついても先ほどのように近寄ってくる気配はない。

ちょっと寂しいけど、今日は何しろ望遠レンズのみの装備のため、これはこれで写真が撮りやすくていい。
はたから見ると高くて危なっかしいところにいるようにも見えるのだが、見晴らしもよく危険もないためどうやら居心地がいいらしい。
猫が降りようか迷っているようにも見えたのだが、結局居心地の良さに負けたのか、まったりと目を細めて座っていた。
