猫なで声
夕方道を歩いていると、猫が道を横切って行った。
もちろんそのまま素通りするはずもなく、ダッシュで駆け寄ってカメラを構えたのだが、どうやら生粋の野良猫だったらしく、私の気配に気がつくと駆け足で逃げ去り、手が届かないだろばーかばーか、と言った感じでアスファルトの上でごろごろとくつろいでいた。
ちょっと触発されてしまったので、鼻息荒く追いかけたのだが、やはり気配に気がつくと、近所のアパートの軒下に逃げ込んでしまった。

おーい、と呼んでももちろん反応はなし。
とっても警戒した目で見つめていた。
苛めないよー、怪しくないよーとまさに猫なで声で声をかけながら、少しづつ近寄って写真を撮ったのだが、アパートの軒下に、怪しくないよーと言いながらじりじりと近寄るさまは、どこからどう見ても不審者だ。

ひと通り写真を撮ってから我に返ったのだが、通報されなくて本当によかった。