空き地のベッド
公園から少し離れて歩くと、しばらくロープを張ったきり放置されている空き地がある。
こういうところってよく猫が隠れているよね、と思ってひょいと覗くと案の定、猫が枯れ草に埋もれて昼寝中だった。
枯れ草のベッドとはまるでハイジじゃないのよ、と気持ちよさそうに寝ているところを早速シャッターを切ると、寝ていた猫が目を開けた。
やはり野良、寝ていても警戒は怠らないんだなぁ、と感心していたら、しばらくこちらを見ていた猫は、つまらなさそうにまた目を瞑ってしまった。
その後いくら声をかけてみても、猫は断固昼寝するぞと言う態度を崩さず、一切こちらを見ることはなかった。

どうやら毒にも薬にもならないと判断された模様。
一切相手にしてもらえず、すごすごと退散してきたのだった。