ベランダの君
仕事へ向かう途中、何気なく見上げてみたら、ベランダから猫がこちらを見下ろしていた。
しかしベランダの手すりににどっかりと座り(と言うよりもしがみつき)、今にも落ちてくるのではないかという状態に、思わず立ち止まってまじまじと見つめてしまった。
猫は気分よさそうに景色を楽しんでいたようなのだけれど、私の視線に気がついたのか、文句あっか、とでも言いたげにこちらを見下ろしていた。

落ちてきたりはしないだろうかと多少ひやひやとしながらシャッターを切ってみたのだけれど、危険を分かっているのか、はたまたリードでつながれているのか、猫はほとんど動きもせずに置物のように外を眺めていた。
しかしあまりの体勢に心配になって、昼休みに様子を見に行ってみたところ、そのベランダに猫の姿はなかった。
どうやら無事に室内に落ち着いた模様。
翌日もベランダを見上げてみたけれど、猫の姿はなかった。
インパクトあるのは認めるけれど、あまり心臓によくないので、毎朝恒例ではないのね、と少しほっとした。