にゃんか言いたげ
仕事へ向かう途中に、にーぃ、にーぃと猫の鳴き声が。
声の主を探すと、行く道の脇ににまだ幼い猫がいた。
子猫と言うには多少あつかましいが、それでも決して大人猫ではない猫が、こちらに向かって何か訴えたげに鳴いていたのだった。
どこからかはぐれてしまった飼い猫なのかと思って近寄ったところ、猫はさっと距離をとって逃げてしまった。
人見知りされてしまったとその場を離れようとしたら、またしても猫はこちらに向かってにーにーと鳴き始めた。

人間は怖いが何か訴えたいことがあるらしい。
しかし近寄れないんじゃ何もできないよーと途方にくれていたら、すぐ側の家から猫のご飯を持ったおばさんが顔を出した。
どうやら猫のご飯の時間だったらしいのだが、おばさんは忙しくて猫の食事にまで手が回らなかったらしい。
ご飯がないよーと、通りすがりの私に訴えていたようだが、そればっかりはどうにもできないよ…。