すばやさに驚嘆
道端で声をかけたら愛想よく近寄ってみたものの、出てきたのはカメラのみと猫の期待を激しく裏切ったらしく、面白くなさそうに猫は再び道端へと引き上げてしまったのだが、多少暇を持て余し気味だったようで、近寄っても愛想を振りまきはしないものの、邪険そうに相手にしてくれた。
最近猫には警戒される事が多かったため、逃げられずに済むだけでなんだかもう和んでしまって、カメラそっちのけでひたすら猫を撫で倒していたら、しばらく猫は撫でられるがままだったのだが、さすがに鬱陶しくなったのか、さっと身を翻すと道の反対側へと避難してしまった。
触りすぎたかと反省してしばらく離れて猫を見ていると、猫はどこか凝視していたかと思うと、唐突にその場を飛び出して家々の隙間へと入っていった。

何か獲物でも見つけたのだろうか。
あまりの素早さに、しばらく呆然としてしまった。