狩人
近所の猫に会いに散歩に出た。
目論んだとおり猫が1匹道路のすみにいたのだが、あぁ来たの、とこちらをちらりと見たきり背中を向けて全く反応が無い。
ちょっと寂しいと思いながらも、夢中で一点に執着しているので何かあるのではと見ていたら、猫はしばらく一点を見つめていたと思ったら、おもむろにフェンスの下に手を突っ込んだ。
しばらくの間、フェンスの下に手を入れては腹立たしそうにフェンスの向こうを見つめて、また手を突っ込んでと繰り返していたので、なにを狙っているのかとおそるおそる見てみたら、ぎりぎり猫の手が届かないところに、ビニール袋が捨てられて、風でかさかさと音を立てていた。
何かいる、と狩る気満々だったらしい。
それごみだよ、と言ってみたけれど猫の耳には届かなかったらしく、しばらくのあいだフェンスの前から動かなかった。